陰陽道
陰陽道
奈良時代?の末頃から平安時代に掛けて成立した魔術。原型と思しきものは聖徳太子?の頃から見られるようだ。
中国から伝わった暦法の研究から始まって、様々な最新技術(方術,易などなど)を日本的な形で取り入れた結果、呪術体系として成立するに至った。そのため本質的に信仰ではなく技術としての側面が色濃い。
宮廷に置かれた官僚機構である陰陽寮?で伝承され、その術者である陰陽師(正しくは陰陽博士?)も国に任命された官僚に限られていたから官製の呪術とも言える。(厳密には当時から在野の陰陽師や陰陽法師?なども居たが)
平安時代の物語で呪術者と言えば仏教僧か陰陽師か、というほどの隆盛を誇った。
しかし、後に宮廷の力が弱まるにつれ仏教系の呪術者や修験道系の呪術者,民間の呪術者におされ、また民間への拡散が広がった結果、平安時代以降ではあまり目立ったエピソードは見られないようである。
現代においては純正の陰陽道は滅びたに近い状態で、辛うじて四国、高知県物部村に現在も息づくいざなぎ流?がその末と言えるかもしれない。
話題まとめ
チャットログ
- http://www.cre.jp/writing/IRC/write/2010/07/20100711.html#170000
- 『陰陽道の発見?』を読んだ。平安末までの文献資料を精査して、陰陽道信仰が成立するに至るプロセスを検討してある。これまでの陰陽道関連の本で、安易に「こう書いてあったからこうである」と扱われていたような問題も、色々と他の史料と照らし合わせての検討がなされています。
Keyword(s):
References:[陰陽五行] [日本陰陽道史話] [日本文化] [宗教] [陰陽道とは何か] [陰陽師] [魔術と呪術]