猟奇的な興味ではなくコントとしての思想的表現を軸に聊斎志異を読み解く。後半は狐の話を中心に紹介。
清朝が生んだ古今怪異文学の傑作『聊斎志異』。科挙にやぶれた蒲松齢?(ほしょうれい)がはぐくんだ四百数十編のロマンは、豊かな想像力と現世への鋭い眼差しにより、芥川、太宰さらには西欧文学にも深い影響を与えた。全編を覆う、美しい仙女、恐ろしい幽鬼、鳥獣花木の精の跳梁。これら超自然と人間たちが織りなす、美と哀しみと妖気たゆたう不可思議空間を読み解く。
講談社学術文庫?
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References:[書籍紹介] [聊斎志異]