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ジャコウネコ

ジャコウネコ

 大沢那琴のルームメイト。ぼさぼさ頭で猫背の吸血鬼。
 普段は、いつ洗ったか知れないぼさぼさの髪に、小汚い白衣*1を身にまとい、強烈な臭気*2を発する怪人であるが、数時間にも及ぶ化粧と身支度によって、特徴値3相当の美少女に変貌する。
 なお、彼女の性別が女である事はナコト含めて寮内の誰も知らない。というか気づいていない。
 本名はアンニェーゼ・ボルジア。ローテンフェルトの十二使徒十一位、歌わせるもの(カンタレッラ)の唯一の娘にして、香水の吸血鬼。
 自らの血を混ぜた特性の香水によって、匂いを嗅いだ生者を奴隷にしたり、死者を屍食鬼に変えたりする。

 母である歌わせるものは、教皇まで輩した名家の生まれで、吸血鬼の血の繋がりによる貴族性というものを「所詮一代の成り上がりだ」と蔑視している。そのため、娘であるジャコウネコも、家格を重んじる吸血鬼の血族から忌み嫌われている。
 なお、本人はそういったことには興味がない様子で、一人ぼんやり研究にいそしんでいる。

*1 白衣
薄汚れていて、白衣というより灰衣。しかもかなり濃いめのもの。零した試薬や香水でところどころ変な斑ができていたりもする。
*2 強烈な臭気
香水類を扱っていて、しかも管理がずさんなため、原液を服に零す事が時々ある様子。特性の呪的香水で、防護呪法のような役割を果たしているという説もある。

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