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検非違使

検非違使(けびいし)

都の治安維持、追捕、断罪など司法警察のことを一手に引き受ける職。そのため、時代が経つに連れ勢力が拡大していき、その代わりに衛府、弾正、刑部、京職などは勢力が衰えていく。

役所は近衛の北、堀川の西にあり検非違使庁という。最初は左右に分かれていたがやがて左にまとめられた。

役職

別当 べっとう(1人)
検非違使の長。別当は常に役所に出勤して庁務を執ることになっているが、後に庁屋を自宅に置くようになっている。別当から令達する書付は別当宣、庁宣とよばれ勅宣に準ぜられた。
大尉 たいじょう、少尉 しょうじょう
大尉は左右各2人、少尉は人数が決まっていない。判官とも呼ばれる。
大志 だいさかん、少志 しょうさかん
使庁の雑務を取り扱う。
看督長 かどのおさ
牢獄の管理をするのが本務。後に罪人を追捕することが職となっている。
案主長 あんじゅのおさ
使庁の書類を取り扱う職。
火長 かちょう
検非違使の配下で、衛門府の衛士。
下部 しもべ
盗賊などを逮捕し、獄囚を拷問し、罪人を配所に押送する職。

用語

放免(ほうめん
解放された元犯罪者。徒刑・流刑を免ずる代わりに、手先・兵力として利用された。法便(ほうべん)とも。看督長に三人がついて脱獄囚を捕らえに皇子の宅に出向きひどい目にあう話が小右記にある。

資料リンク

リンク

Last modified:2008/09/30 01:26:46
Keyword(s):
References:[組織] [増補 検非違使] [官職] [職業]
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