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'''[[平安陰陽絵巻Wiki]] > [[資料]] > [[行事]] > 春の行事'''
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!春の行事
!!一月
!!!元日
:四方拝:元日寅の刻に天皇が清涼殿の東庭に出て、その年の属星(北斗七星の中で本命に属する星)、天地、四方、山陵を拝し、年災を祓い宝祚を祈る儀式。院や宮においても行われ、公卿も行う。ただし、公卿の場合は天地・四方・属星・墳墓の他に氏神・竈紙・先聖・先師をも拝する。
:供(二)御薬(一)《括弧の中は下付》:要は屠蘇を飲む儀式。清涼殿で行われる。
:御節供(おんせちぐ):
:朝賀:天皇が大極殿に出御し、百官の賀を受ける大礼のこと。群臣は礼冠、礼服を着用する。
:小朝拝:朝賀のうち、皇太子、関白、大臣以下が天皇を拝する儀式。
:元日の節会:天皇が殿上に出御し、群臣に宴を賜る儀のこと。
:内侍所御供:内侍所とは温明殿にある神鏡を御殿のこと。そこに御供(鏡餅)を供える儀。
!!!二日
:二宮大饗:群臣が後宮、春宮に灰がして、饗宴禄物を賜ること。
:朝覲(ちょうきん)行幸:天皇が太上天皇並びに皇太后の宮に行幸し拝する儀。三日、四日に行われることもある。
:臨時客:摂政関白及び大臣の家において、親王、公卿以下を饗する儀。客を招待するのではなく、やってくる客を臨時に饗するもの。
!!!三日
:視告朔(こうさく):先月の百官の勤務状態、出勤日数などを月ごとに天皇が見る儀。
!!!四日
:御国忌(おんこき):国忌とは先帝および先后の崩御の日のことで、正月四日は村上天皇の母后の御国忌である。以降、毎年、法性寺にて御八講が行われるようになった。
!!!五日
:叙位:天皇が五位以上の位階を授ける儀。
!!!七日
:白馬(あおうま)節会:七日節会とも言う。正月七日に青馬を見れば年中の邪気を祓うという言い伝えから来ている。
!!!八日
:御斎会(ごさいえ):八日から十四日までの七日間、金光明最勝王経を講じ、国家鎮護、護国成就を祈る。
:真言院の御修法(みしほ):八日から七日間、宮城内の真言院において行われる、密教による修法。
:太元帥法《帥は読まない》:八日から七日間、太元明王を本尊として、御衣を加持する。
:女叙位:女房の位階を叙せられることで、中務省が司る。
:給(二)女王禄(一)《括弧の中は下付》:王禄と読む。太政官の官人、参議、弁、史などが参加し、貞応に禄を賜うこと。
!!!十一日
:県召除目(あがためしのじもく):叙任のこと。
!!!十四日
:御斎会の内論義:論義とは仏経に関することを互いに討論することを言う。御斎会の内論義とは御斎会の結願の日に宮中で行う論義のこと。
!!!十五日
:献(二)御粥(一)《括弧の中は下付》:十五日に粥を食するのは宮廷の行事であるだけでなく、広く民間にも行われた。七種粥(米・粟・黍・稗・みのごめ・胡麻・小豆)を食す。
:御薪(みかまき):百官がことごとく薪を内裏に奉る儀。
!!!十六日
:踏歌の節会:踏歌とは祝詞や歌曲を奏し、舞を舞うこと。十六日に行われるのを女踏歌、十四日に行われるのを男踏歌と称した。
!!!十七日
:射礼(じゃらい):建礼門前において、親王以下五位以上、及び左右近衛、左右兵衛、左右衛門などが射を試みることをいう。
!!!十八日
:賭弓(のりゆみ):左右近衛が射を試みる儀式。左右に分かれて腕前を競い合う。
:仁寿殿観音供(じじゅうでんのかんおんぐ):東寺の長者が仁寿殿において、観音像を二体安置し、勤めること。
!!!二十一日
:内宴:宮中に置ける内々の節会のこと。
!!!三十日
:神祇官献(二)御贖物(みあがもの)(一)《括弧の中は下付》:贖物とは身の禍をあがなうもののこと。祓いのとき、罪の贖として出す人形を言う。毎月三十日に奉る。
!!!立春の日
:供若水:若水とは生気(吉方)の方の井戸よりくんだ水のこと。これを飲めば一年中の邪気を祓うという民間信仰があった。
!!!上の子の日
:供若菜(七草):
:子の日の遊:丘に登って四方を望み、陰陽の静気を得て有悩を除くという中国の風習によって行われる行事。
!!!上の卯の日
:卯杖:卯杖を天皇に献上する。卯杖とは棗や桃、梅、椿などの木を長さ五尺三寸に切り、上を紙で包み、二足または六足に結んだもの。元来、正月卯日を忌み、とくに精魅を祓うことは前漢にあった史実にまつわる伝説により生じたという。
!!!不定
吉日を選び行う。大抵は九日。
:外記政始(げきのまつりごとはじめ):
:吉書奏:
:七瀬御祓:
:火災御祭:
:代厄御祭:
!!二月
!!!四日
:祈年祭(としこいのまつり):神祇官および国司の庁において、年穀の豊穣を神祇に祈請する儀式。
!!!十一日
:列見:六位以下の器量ある人を昇叙するため、それらの人を太政官に列立させ、大臣もしくは上卿が延見する儀式。
!!!上の丁の日
:釈奠(しゃくてん):大学寮において、孔子並びに門人など十哲の像を掲げ、これを祀る儀式。
!!!上の卯の日
:大原野祭:春日神社と祭神を同じくする山城乙訓群の大原野神社の祭礼。
!!!上の申の日
:春日祭:春日神社の祭礼。
!!!上の酉の日
:率川祭(いさかわさい):
!!!不定
:臨時仁王会:三月にやる場合もある。大極殿、紫宸殿、清涼殿などで行われ、仁王護国般若経を講ずる。
:祈念穀奉幣:七月にもある。二十二の神社に祈年穀の奉幣を奉る。
:位禄定(いろくのさだめ):三月にやる場合もある。
:季の御読経:八月にもある。百僧を大極殿に請じて、大般若経を修せしめる。
:花見宴:
!!三月
!!!三日
:御燈:
:曲水宴及び雛祭:
!!!七日
:薬師寺最勝会:
!!!晦日
:鎮花祭(はなしずめのまつり):
!!!中の午の日
:石清水臨時祭:
!!!不定
:京官除目(つかさめしのじもく):春の初めの県召除目に対する称で、京にある諸司を任ずる。
:[[闘鶏]]:
:東大寺授戒:
!関連する用語
!話題まとめ
!参考文献
*[[平安時代の文学と生活]]
!資料リンク
!リンク
*[[資料]]
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!春の行事
!!一月
!!!元日
:四方拝:元日寅の刻に天皇が清涼殿の東庭に出て、その年の属星(北斗七星の中で本命に属する星)、天地、四方、山陵を拝し、年災を祓い宝祚を祈る儀式。院や宮においても行われ、公卿も行う。ただし、公卿の場合は天地・四方・属星・墳墓の他に氏神・竈紙・先聖・先師をも拝する。
:供(二)御薬(一)《括弧の中は下付》:要は屠蘇を飲む儀式。清涼殿で行われる。
:御節供(おんせちぐ):
:朝賀:天皇が大極殿に出御し、百官の賀を受ける大礼のこと。群臣は礼冠、礼服を着用する。
:小朝拝:朝賀のうち、皇太子、関白、大臣以下が天皇を拝する儀式。
:元日の節会:天皇が殿上に出御し、群臣に宴を賜る儀のこと。
:内侍所御供:内侍所とは温明殿にある神鏡を御殿のこと。そこに御供(鏡餅)を供える儀。
!!!二日
:二宮大饗:群臣が後宮、春宮に灰がして、饗宴禄物を賜ること。
:朝覲(ちょうきん)行幸:天皇が太上天皇並びに皇太后の宮に行幸し拝する儀。三日、四日に行われることもある。
:臨時客:摂政関白及び大臣の家において、親王、公卿以下を饗する儀。客を招待するのではなく、やってくる客を臨時に饗するもの。
!!!三日
:視告朔(こうさく):先月の百官の勤務状態、出勤日数などを月ごとに天皇が見る儀。
!!!四日
:御国忌(おんこき):国忌とは先帝および先后の崩御の日のことで、正月四日は村上天皇の母后の御国忌である。以降、毎年、法性寺にて御八講が行われるようになった。
!!!五日
:叙位:天皇が五位以上の位階を授ける儀。
!!!七日
:白馬(あおうま)節会:七日節会とも言う。正月七日に青馬を見れば年中の邪気を祓うという言い伝えから来ている。
!!!八日
:御斎会(ごさいえ):八日から十四日までの七日間、金光明最勝王経を講じ、国家鎮護、護国成就を祈る。
:真言院の御修法(みしほ):八日から七日間、宮城内の真言院において行われる、密教による修法。
:太元帥法《帥は読まない》:八日から七日間、太元明王を本尊として、御衣を加持する。
:女叙位:女房の位階を叙せられることで、中務省が司る。
:給(二)女王禄(一)《括弧の中は下付》:王禄と読む。太政官の官人、参議、弁、史などが参加し、貞応に禄を賜うこと。
!!!十一日
:県召除目(あがためしのじもく):叙任のこと。
!!!十四日
:御斎会の内論義:論義とは仏経に関することを互いに討論することを言う。御斎会の内論義とは御斎会の結願の日に宮中で行う論義のこと。
!!!十五日
:献(二)御粥(一)《括弧の中は下付》:十五日に粥を食するのは宮廷の行事であるだけでなく、広く民間にも行われた。七種粥(米・粟・黍・稗・みのごめ・胡麻・小豆)を食す。
:御薪(みかまき):百官がことごとく薪を内裏に奉る儀。
!!!十六日
:踏歌の節会:踏歌とは祝詞や歌曲を奏し、舞を舞うこと。十六日に行われるのを女踏歌、十四日に行われるのを男踏歌と称した。
!!!十七日
:射礼(じゃらい):建礼門前において、親王以下五位以上、及び左右近衛、左右兵衛、左右衛門などが射を試みることをいう。
!!!十八日
:賭弓(のりゆみ):左右近衛が射を試みる儀式。左右に分かれて腕前を競い合う。
:仁寿殿観音供(じじゅうでんのかんおんぐ):東寺の長者が仁寿殿において、観音像を二体安置し、勤めること。
!!!二十一日
:内宴:宮中に置ける内々の節会のこと。
!!!三十日
:神祇官献(二)御贖物(みあがもの)(一)《括弧の中は下付》:贖物とは身の禍をあがなうもののこと。祓いのとき、罪の贖として出す人形を言う。毎月三十日に奉る。
!!!立春の日
:供若水:若水とは生気(吉方)の方の井戸よりくんだ水のこと。これを飲めば一年中の邪気を祓うという民間信仰があった。
!!!上の子の日
:供若菜(七草):
:子の日の遊:丘に登って四方を望み、陰陽の静気を得て有悩を除くという中国の風習によって行われる行事。
!!!上の卯の日
:卯杖:卯杖を天皇に献上する。卯杖とは棗や桃、梅、椿などの木を長さ五尺三寸に切り、上を紙で包み、二足または六足に結んだもの。元来、正月卯日を忌み、とくに精魅を祓うことは前漢にあった史実にまつわる伝説により生じたという。
!!!不定
吉日を選び行う。大抵は九日。
:外記政始(げきのまつりごとはじめ):
:吉書奏:
:七瀬御祓:
:火災御祭:
:代厄御祭:
!!二月
!!!四日
:祈年祭(としこいのまつり):神祇官および国司の庁において、年穀の豊穣を神祇に祈請する儀式。
!!!十一日
:列見:六位以下の器量ある人を昇叙するため、それらの人を太政官に列立させ、大臣もしくは上卿が延見する儀式。
!!!上の丁の日
:釈奠(しゃくてん):大学寮において、孔子並びに門人など十哲の像を掲げ、これを祀る儀式。
!!!上の卯の日
:大原野祭:春日神社と祭神を同じくする山城乙訓群の大原野神社の祭礼。
!!!上の申の日
:春日祭:春日神社の祭礼。
!!!上の酉の日
:率川祭(いさかわさい):
!!!不定
:臨時仁王会:三月にやる場合もある。大極殿、紫宸殿、清涼殿などで行われ、仁王護国般若経を講ずる。
:祈念穀奉幣:七月にもある。二十二の神社に祈年穀の奉幣を奉る。
:位禄定(いろくのさだめ):三月にやる場合もある。
:季の御読経:八月にもある。百僧を大極殿に請じて、大般若経を修せしめる。
:花見宴:
!!三月
!!!三日
:御燈:
:曲水宴及び雛祭:
!!!七日
:薬師寺最勝会:
!!!晦日
:鎮花祭(はなしずめのまつり):
!!!中の午の日
:石清水臨時祭:
!!!不定
:京官除目(つかさめしのじもく):春の初めの県召除目に対する称で、京にある諸司を任ずる。
:[[闘鶏]]:
:東大寺授戒:
!関連する用語
!話題まとめ
!参考文献
*[[平安時代の文学と生活]]
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*[[資料]]